日本帰国か永住権か?私がカナダに残ると決めた3つの理由

カナダでワーホリや留学を経験した多くの人が直面する、最大の問い。「このまま日本に帰るべきか、それともカナダに残るべきか?

私自身も、2022年5月から始まったカナダ生活の中で、この問いに何度も向き合いました。留学前はワーホリ後に日本へ帰国するつもりでしたが、想像以上に居心地が良かったカナダの環境と人との関わりが、私を「永住権」という選択肢へ導きました。

この記事では、

  • 私が日本のキャリアを手放し、なぜカナダ永住を目指す決断したのか。
  • ビザの壁や不安をどう乗り越えたのか。

についてを正直にお話しします。

目次

カナダ滞在の歩み:当初は「日本に戻る」予定だった

まずは、私がどのような経緯でカナダに滞在してきたかを紹介します。当初の目的は「英語を学び、日本でのキャリアアップに活かす」ことでした。

  • 2022年5月〜9月:語学学校(英語集中)
  • 2022年9月〜2023年9月:Co-op留学(座学6ヶ月+インターン6ヶ月)
  • 2023年11月〜2024年11月:ワーキングホリデービザ(1回目)
  • 2024年11月〜2025年11月:IEC-ROヤングプロフェッショナルビザ
  • 2025年10月末:ワーホリビザ(2回目)に切り替え

この約3年間の中で、私の価値観は大きく変化しました。

私が「カナダに残る」と決めた3つの理由

帰国か滞在かを悩む中で、カナダ生活が教えてくれたのは「心の豊かさ」でした。以下の3つが、永住を決断するきっかけとなった大きな理由です。

1. 「働く=苦しい」ではないことを知った

クリスマスツリーの前に立つカップルの画像。
職場のクリスマスパーティにパートナーと参加した時の写真。

カナダで出会った職場の人たちは、互いを尊重し合い、正しく休むことを悪としません。日本では常に感じていたプレッシャーや上下関係・性別・年齢のストレスが、ここにはなかったのです。初めて「働くことが苦しくない」という感情を抱き、仕事に対する価値観が180度変わりました。


2022年11月から現在まで働いている職場を見つけた時の話は以下でお話ししているので、よかったら見てみてください。

2. 終業後の時間を楽しむ文化に触れた

仕事が終わると、ビーチや公園にはジョギングをする人や家族とBBQを楽しむ人が溢れます。
日本で“働き盛り”とされる30〜40代の人々が、心からプライベートを楽しむ光景を見て、「人生=仕事ではない」という考え方が街全体に根付いていることを実感しました。

3. 母の一言「いつでも帰れる」で背中を押された

29歳のとき、「日本へ仮に帰国するとしたら30歳以降の再就職が難しくなる」と焦っていました。
同じ理由で帰国する友人も多く、日本に帰国すべきかカナダに残るべきか悩み続けていたとき、母が言いました。

「日本に帰るのはいつでもできる。でも、カナダに残るという選択は、今しかできないんじゃない?」

この言葉で気持ちが固まりました。確かに日本での再就職は難しいかもしれません。でも、不可能ではないはずです。
まだ起こっていない将来の不安を心配しすぎるのも良くないな」とも思いました。
帰国は安全だけど、挑戦は今しかできない。

加えて、「一度日本に帰国した場合、まだカナダに戻るのには相当の労力とお金がかかる」との懸念もありました。

これらの要因によって「一旦挑戦してみて、もしダメだった時に日本に帰ればいいか」と考え方を変えました。

乗り越えた「ビザと費用の壁」:想定外の制度ギャップと向き合った日々

費用約6,500ドルのROヤングプロフェッショナルビザと3つの仕事

永住を目指すにあたり、私はRO(Recognized Organization)ヤングプロフェッショナルビザを申請しました。日系のエージェントを通じて申し込んだこのビザの費用は総額約$6,500と高額で、当時は「本当に投資する価値があるのか」と何度も迷いました。最終的には3つの仕事を掛け持ちして費用を準備し、覚悟を持って申請を進めました。


仕事を3つ掛け持ちした話はこちらで詳しく紹介しています。

「最大2年」と説明されたビザが、実際には1年のみ発行された

ROヤングプロフェッショナルビザでは「最大2年間」という表現が使われることがありますが、実際の発給期間はケースごとに異なります。契約時点で「最終判断はボーダーオフィサーによる」と説明を受けていましたが、他の申請者の中には2年の許可を得た人もいたと聞いていました。私の場合、指示通り全ての書類を整えて万全の状態で臨んだものの、結果は1年のみ。制度の仕組みを改めて理解する必要性を感じました。

この経験から学んだのは、「どんな制度でも、最終的な判断は政府(IRCC)の公式情報に基づいて行うことが大切」ということです。今では、申請前に複数の情報源を確認し、必要であればIRCCに自ら問い合わせもしています。申請条件や発給年数を政府の公式情報や他の機関が出している情報をもとに自分でも比較して調べるようにしています。

バンクーバーのメインストリートサイエンスワールド駅の近くにあるパシフィックセントラル駅の構内。シアトルへの電車アムトラックへ乗車する人々。
2回目のビザの切り替えは電車でシアトルまで行って行いました。

シアトルから電車で帰ってくる途中、ビザを切り替えたときのことは今でも鮮明に覚えています。駅を出た瞬間、涙が止まりませんでした。
2年のビザを目指して、3つの仕事を掛け持ちしながら必死に働いてきた分、その結果を受け入れるのは本当に辛かったです。

2回目のワーホリとその後

ROヤングプロフェッショナルの後は、正直な話打つ手なしの状態になっていましたが、運よく2024年の5月に日本人のワーホリ2回目の申請が可能となり、なんとか繋ぎとめることができました。

ワーキングホリデーの後は再びROワーホリへの申請を検討中です。先手を考えておくことで、毎回ギリギリのところで打開策が見つかっています。永住権を考えている方は、早め早めの情報収集がおすすめです。

【結論】カナダ永住権は「心の豊かさ」への投資

永住権を目指す理由は、安定や給与のためではありません。「働くのが苦しくない」と感じられる社会で生きたい、心の豊かさを大切にしたい、それが私の選択の本質です。

もし今、「帰国」か「滞在」かで悩んでいるなら、一度立ち止まって、「自分の心が本当に求めている豊かさ」について考えてみてください。

カナダでの永住は簡単ではありませんが、その挑戦は人生を確実に変えてくれます。これからも、永住権取得に向けたビザ情報や生活のリアルを発信していきます。

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